皆さん、こんにちは。
本記事では久しぶりの読書レビュー、ならぬマンガレビューを書いていきます。
というのも、かなり気になったキャラクターがいたからなんですが…
今回気になったキャラクターというのがコイツ、

同世代の皆さんならご存じの武田観柳氏です。
そして登場するのは、こちらも皆さんご存じ『るろうに剣心』なりますね。
余談ですが『るろうに剣心』の英題の”Samurai X”ってカッコいいですよね(笑)
さてこの男、同世代の方なら分かると思いますが、初代のるろうに剣心のかなり序盤の方に登場し、そして退場していきました。
実写映画でも1作目にも登場しており、こちらでは香川照之氏の怪演が光っていましたね。

舞台(ミュージカル)にも登場しており、奇抜な演出で大活躍していたそうです。
知らない方のために触れておきますとこの男、初代の頃は金持ち(成金)の悪いイメージを煮詰めたようなキャラで、その悪辣さや横暴さから多くの登場人物や読者のヘイトを集めました。
そしてその最期(死んでない)もスカッとするくらい無様なものでしたね(笑)
当時、作者の和月伸宏氏も当時のコミックスのおまけページにて
「新撰組の裏切り者キャラの中でも、一番しょうもない顛末を迎えた武田観柳斎がモデルです」
と語っていたのを覚えています。
そして今回の北海道編にて晴れて再登場となった彼ですが、そのキャラクター性は華麗なる転身を遂げていました。
『お金大好き』というキャラの根幹は変えず、かつての貧しさから来るハングリー精神や清濁併せ吞む合理性、そして圧倒的な商人としての矜持は、剣心や左之助など主要なキャラクター達を霞ませる程の魅力を放っていました。
作者コメントより、今回の新たな武田観柳像については、映画やミュージカルのイメージがフィードバックされているとのことでした。
香川照之氏、改めて恐ろしい俳優だぜ!

今回の武田観柳が共感できるキャラになったのは、作者の和月氏や読者の我々が年齢を重ね、あるいは世の理不尽やお金の大切さを知ったからかもしれませんね。
先日完結を迎えたシン・エヴァンゲリオンにおいても、
「シンジよりゲンドウに共感できるようになった自分に気付いてダメだった」
なんてレビューがあるくらいですからね。
優れた物語は、素晴らしい学びや気付きをもたらしてくれると感じています。
世の中、善悪みたいに二元化して考えると分かりやすくて楽ですが、そうではない割り切れない部分もあります。
視野を広く、多面的に生きていきたいですね!
ではでは!
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